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蒼乃晴翔事件詳細

本件非行

1 事実

令和431421:32頃、火辰高等学校社会科準備室にて、当時火辰高校1年生15歳の少年、蒼乃晴翔は火辰高校社会科教師の当時35歳辻太一を手に持っていたキャンバススクレーパーにて刺殺。その後、通りかかった用務員が通報。事件が発覚する。警察の問いかけに対し、少年は淡々と言葉をならべており冷静だったという。

 

2 本件非行時の行動及び状況

令和431421:00頃、少年のもとに友人Bが家に帰っていないと連絡が入る。21:20頃、学校へ向かうと、水道場所で顔を洗っている友人Bを見つける。友人Bの制服は汚れ、被害者から何かしらの被害を受けたことが分かる状況だった。少年は友人Bの姿を見て、怒りを覚える。その時の状況に対し、少年はよく覚えていないと語っている。少年が社会科準備室へと向かうと、被害者は少年の状況を悟り、推薦を盾に穏便に済まそうと交渉してきた。その話に対してさらに怒りを覚えた少年は持っていたキャンバススクレーパーで被害者の腹部数か所を刺す。

 

3 送致機関及び関係機関の意見

被害者は日頃から友人Bに対してセクハラ行為を行っていたとのことだが、その事実は明らかになっていない。しかし、事件当初、被害者が友人Bに対して行為に及んだことはその後の調べにより発覚している。以上により、少年に対しいくらか猶予されるべき事柄はあるが、当事者ではないこと、被害者は凶器を持っていない一方的な状態であったことを踏まえて少年院への送致は免れないとしている。

 

 

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