愛宝学園職員サイト

施術結果報告書

令和5年6月2日

愛宝学園かがみの特殊少年更生施設
術後監察官 岩村聡

規格卵No.431に関しての報告

 

反乱因子による暴力事件・政治的案件が多数発生する昨今、金森寿一郎氏曰くところの《新たな人間創造の術式》たるカネモリ式(社会不適合因子洗脳施術)の重要性は日々高まっているといえよう。
令和4年における卵体の新収容数は計3,595体で、前年より467体(約13%)減少している。当施設は全国の卵体を集卵し、今年度は東日本より1846件、西日本より1749件の托卵を受けた。すべての卵体に対し緻密な検卵を行い、適性値の高い優秀な規格卵を選出することに成功した。
当文書では、卵体番号431に行った施術に関しての簡易的経過と、今後の計画について報告する。尚、施術の詳細経過については別添の資料を参照いただきたい。

令和5年5月1日、規格卵No.431に対する1号施術を開始。
1号孵化室へ規格卵No.431を連れて行き、1号孵化装置を設置。1号施術である自己批判・催眠の施術を開始した。はじめは反抗的な態度も見られたが、次第に判断力を失い大人しく施術を受けた。
規格卵No.431の孵化に対する適合推奨値は、検卵により75と判断されていた。施術後は厳重に観察を行っていたが、ぼんやりとした表情で過ごすことが多くなり、以前まで見られていた他の院生への非行も落ち着いた。1号施術に関しては順調に進み孵化の兆しが見えた。

令和5年5月18日、規格卵No.431を2号孵化室へ連れて行き、2号施術を開始。
監禁・投薬の施術を行ったところ、様子がおかしくなり施術を中断。規格卵No.431は孵化室で激しく抵抗し、職員へ暴行を加えた。その後複数回にわたり2号施術を試みたが改善することはなく、規格卵No.431に対する施術は中止と判断された。
しかし、規格卵No.431は消費期限が令和5年7月30日とされている。そのため、放野に向けて以下のスケジュールで一般育雛法に移行する。

令和5年6月5日   一般育雛法開始 1号孵化室
令和5年6月29日 2号孵化室
令和5年7月8日   3号孵化室
令和5年7月21日 4号孵化室 孵化完了
令和5年7月30日    経過観察後 放野

 

 

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