児相・家裁報告書
少年調査票
令和3年12月9日
裁判官 加藤秀英 殿
赤木家庭裁判所南支部
家庭裁判所調査官 山木勝臣
事件の表示 令和3年10月14日 第6690号 傷害事件
受命年月日:令和3年11月23日
少年
名前:林野廣剛 平成17年11月1日生
住所
〒2B0-9981
栃木県赤木市野田丘町1-21-9 笹山パレス102
保護者
続柄:母 林野亮子
家族構成、その他少年・家族に関する特記事項
1.家族構成
続柄:母 氏名:林野亮子 職業:パートタイマー 教育程度:高卒
続柄:弟 氏名:林野 航 職業:中学生
続柄:妹 氏名:林野 優芽 職業:児童
続柄:妹 氏名:林野 茉莉 職業:児童
続柄:弟 氏名:林野 淳太 職業:児童
2. その他少年・家族に関する特記事項
母親は少年が幼い頃に離婚。四人の兄弟は少年とは異父の兄弟である。
非行・問題行動の分析評価
1 心身の状況、性格・行動傾向、態度・価値観
少年は、中学校では明るく真面目な青年だったが、高校入学後に友人の影響で反抗的な生活態度をとるようになる。他学年の生徒と言い合いの末、暴行を加えたり、教師への反発として暴言を吐いたりしていた。
2 家庭環境
幼い頃に両親が離婚し、少年は母親に引き取られる。母親の再婚後、異父の兄弟ができたが、母親が再び離婚。その後、家計のために一日中働きに出る母親に代わり、幼い兄弟の面倒をよく見ていた。家計は貧しく、少年は高校に進学すると学業・家庭のことに加えアルバイトもしていた。
3 学業・職業、余暇
学力は平均的だったが、国語は優秀だった。しかし、高校入学後コンビニでアルバイトを始めると、学業との両立が難しくなり、学力の低下が見受けられた。家計のために行っていたアルバイトでの勤務態度は良好で、店側から信頼を得ていた。
4 交友関係
中学校ではクラスの中心的な存在で、リーダーシップのある青年だった。しかし、高校入学後にアルバイトや家庭のことで負荷を感じていた少年は、仲間と非行に走るようになる。はじめは学校の無断欠席・早退程度だったが、そのうちに未成年飲酒・喫煙、他生徒への暴行などとエスカレートしていき、仲間たちと万引きなどを繰り返すようになる。
82/127(LV3)