児相・家裁報告書
少年調査票
令和3年2月16日
裁判官 鈴木典 殿
六松家庭裁判所東支部
家庭裁判所調査官 村重勲
事件の表示 令和2年12月1日 第7118号 殺人事件
受命年月日:令和3年1月12日
少年
名前:乙坂響 平成17年8月8日生
住所
〒2B0-9981
埼玉県六松木市緑町3-12-7 グリーンメゾン105
保護者
続柄:父 乙坂史郎
家族構成、その他少年・家族に関する特記事項
1.家族構成
続柄:父 氏名:乙坂 史郎 職業:無職 教育程度:高卒
続柄:妹 氏名:乙坂 奏絵 職業:児童
2. その他少年・家族に関する特記事項
母親は数年前に病死。
非行・問題行動の分析評価
1 心身の状況、性格・行動傾向、態度・価値観
気になった相手には、積極的に話しかける性格。高い行動力を持ち、独特の感受性を持つことから、同年代の子どもたちから一目置かれていた。虐待が始まってからは、他人と距離を取りがちになったが、妹の前では明るく振る舞っていた。近隣住民と会話するときも礼儀正しく、回りに迷惑をかけるような問題行動はなかった。
2 家庭環境
数年前に母親が病死してから、父親から暴力を振るわれるようになった。妹をかばっていたため、暴力を受ける頻度は多かった。兄妹ともに学校を休みがちで、常に二人でいることが多い。休日になると近所の公園へ遊びに行くなど、妹の面倒をよく見ていた。
3 学業・職業、余暇
小学校の中学年までは成績も悪くなく、防災ポスターで市長賞を受賞するなど、美術方面では才能を発揮した。父親の虐待が始まってからは、真面目に授業を受けなくなり、学力は低下。一方で、美術の授業には真面目に取り組み、趣味の絵も描き続けた。
4 交友関係
気の合う相手からは好かれやすく、常に何人かの友達がいた。しかし、父親の虐待が始まってからは、学校給食費の滞納や学校行事の無断欠席をするようになり、クラスメイトと距離ができていった。中学生になると学校を休みがちになり、自分から友達を作る積極性はなりをひそめていった。
虐待相談・通告受付票
101/127(LV5)