愛宝学園職員サイト

七村優記施術記録

施術内容報告書

愛宝学園かがみの特殊少年更生施設 術後監察官 霜川洋子
報告日:令和7年5月1日


令和7年4月16日から4月30日まで行われた、規格卵No.420七村優記におけるカネモリ弐式統合施術完了後の経過観察について報告する。

施術担当・岡部医師


【カネモリ弐式統合施術】

MIHA法

ハイプライオリティオペの要請を受け、通例のように、1~4号施術を統合させたMIHA法を施した。

しかし旧3号施術相当の処置準備中、何らかの方法で拘束具を外した患者が、突然暴れ出す事故が発生。施術室内は一時騒然とした。駆けつけた警備員が抵抗する患者を押さえつけ、強度の電気ショックを与え無力化した。
その際に患者は頭部に負傷。

施術中止が危ぶまれたが、意識喪失状態の患者に対し、用心のため全身麻酔をかけたうえで施術を継続。
予定した手順の通り電気けいれん処置から執刀へと進んだが、混乱のため施術は延べ18時間にも及んだ。

統合施術の完了後、目覚めた患者が激しい狂乱状態に陥ったため、再び全身を拘束し鎮静剤を投与。
術後処置をしながら経過観察を続けたが、現在は意識レベルが著しく低下した状態が続いている。

 

監察官の所感

本来の人格が崩壊しており、起居動作もままならない。意思疎通は不可能。意味をなさない言葉を呟き、時折なにかの旋律を口ずさむだけである。

執刀医師の懸命な対応もむなしく、本施術は失敗に終わったと言わざるをえない。有用人材となる可能性は絶望的であり、処分扱いが妥当であろう。


参考:術前の監禁期間中の様子については資料庚キ36497を参照のこと

 

 

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